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傾向と対策
英検準1級 過去3回分(2026年度第1回、2025年度第3回・第2回)の実際の問題を分析して分かった出題パターンです。大問1・大問2はオリジナル問題もこの傾向に沿って作成しています。
大問1(語彙)
構成 — 18問中、問1〜14と問15〜18で種類が違う
- 問1〜14: 単語1語の空所補充(名詞・動詞・形容詞・副詞)
- 問15〜18: 3回分すべて例外なく句動詞・イディオム(went under, add up, rule out, stick around など)。ここは確定パターンなので、後半は句動詞に絞って集中的に対策すると効率が良い
文構成
- 平均24〜25語、1〜2文構成
- 約90%が「状況説明の文+補足のヒント文」の2文構成。2文目が1文目の言い換え・具体化になっており、そこに空所の意味を推測するための文脈ヒントが必ずある(単語を知らなくても文脈から推測できる設計)
- 約9%(54問中5問)が「A: / B:」の会話形式。特に最後の18問目に出やすい(3回中2回が会話形式)
選択肢(ディストラクター)の作り方
- 4択は必ず同じ品詞で揃えられている
- 誤答同士は意味が大きく異なり、紛らわしい近義語は入れない(消去法で品詞を絞れば選択肢は減らせるが、意味の判断はしっかり必要)
語彙レベルとトピック
- CEFR B2〜C1相当。日常語より一段硬い語(fatigue, autonomy, cosmopolitan, forthcomingなど)
- 教育・ビジネス経済・医療科学・犯罪法律・政治・テクノロジー・旅行・日常家庭 とバランスよく分散、特定分野への偏りはない
対策
- 句動詞・イディオムは後半4問の定番。単語集の後半にまとめて出てくることが多いので重点的に
- 知らない単語が出ても、2文目のヒントから意味を推測する練習をする
- 選択肢の品詞をまず確認し、文法的に入らない選択肢は先に消す
大問2(空所補充・長文)
構成
- 2パッセージ×3空所=6問。各パッセージは3段落、各段落に1つ空所
- 各パッセージの3空所のうち必ず1つは「論理関係を示す接続語・つなぎ言葉」(Consequently, In contrast, On the contrary, Moreoverなど)。 位置は段落によって変わる(最初・最後どちらもあり得る)
- 残り2つは、文章の論旨を理解して結論や要約を推測する「内容語句」の空所(単純な接続語ではなく、一文全体が入る)
ジャンル
- 常に説明的文章(社会・心理・歴史・科学・文化政策など)。物語文は出ない
- 研究結果の紹介 → 予想外の結果や反論 → まとめ、という展開が多い(「しかし」「実は」という転換が起きやすい)
対策
- 接続語(however, therefore, in contrast, moreover, nevertheless など)の意味を正確に区別できるようにする
- 各段落の要旨を1文でまとめる練習をすると、内容語句タイプの空所に対応しやすい
- 「予想と実際が違った」という展開パターンが多いので、逆接のサインに注意する
大問3(読解)
構成 — 3回分とも完全に同じ形
- 2パッセージ×計7問(問25〜31)。1つ目のパッセージは3段落構成で問25〜27の3問、2つ目のパッセージは4段落構成で問28〜31の4問。3回分ともこの段落数と設問数がぴったり一致している
- 設問の順番は段落の出現順と一致する。問25(・28)は第1段落、最後の問27(・31)は最終段落の内容が根拠になっている。実際に「based on the first paragraph」(2025年度第3回 問25)、「presented in the third paragraph」(2026年度第1回 問30)、「in the second paragraph」(2025年度第3回 問29)のように段落を明示する設問も21問中4問ある
ジャンル
- 3回分×2パッセージ=6パッセージのうち、歴史・社会系(Uruk文明、Haymarket事件、女性「人間コンピュータ」の歴史)が3つ、科学・自然系(動物の知能増強、植物の免疫、動物の自己治療)が3つと、毎回「歴史・社会」1本+「科学・自然」1本のペアで構成されている
- 常に説明的文章+専門家の見解の引用(Dvorsky、Adelman、Hicksなど)。物語文は出ない(大問2と同じ傾向)。6パッセージ中4つに、実名または「one biologist」のような形で個人の見解を直接引用する箇所があり、そこに専用の設問が必ず1問つく(Uruk、動物の自己治療の2パッセージには個人名の引用がなく、該当設問もない)
設問タイプと正解の分布
- 21問中16問(約76%)は段落内容をそのまま問う「詳細把握」型、4問は上記の専門家見解を問う設問、残り1問(2025年度第3回 問30)だけが著者の示唆を読み取る「推論」型
- 正解の番号は1が5問・2が4問・3が6問・4が6問とほぼ均等(「2」がわずかに少ない程度)で、大問1・2と同様に偏りを利用した対策はできない
選択肢(ディストラクター)の作り方
- 21問×3誤答=63個の誤答を分類すると、31個(約半数)が本文の内容と矛盾・反転させたもの、32個が本文に書かれていない情報を新たに加えたもので、ほぼ半々。「本文と逆のことを言っている」タイプと「本文にない話を持ってくる」タイプの両方に同じ比重で注意が必要
- 矛盾・反転型は「significantly→minor」のように程度を弱める/強める言い換えや、原因と結果を入れ替える形が多い。追加型は「もっともらしいが本文に一切出てこない具体的な理由・比較」が多い
対策
- 設問は段落順に対応しているので、パッセージを最後まで読んでから設問に戻るより、1段落読むごとに対応する設問を解く方が効率的
- 専門家名や引用符(“ ”)が出てきたら、その内容を問う設問が来ると想定してマークしておく
- 選択肢のうち「本文に書かれていない話を追加している」「因果関係が逆になっている」ものを優先的に消す
大問4(英作文)
要約問題(60〜70語)
- 3回とも「ある政策・技術の説明 → 支持派の主張 → however、反対派・批判派の懸念」という賛否二項対立の説明文(フロリデーション、動物への発信機装着、野焼き禁止)。語数は3回とも60〜70語で統一
- 公式解答例も原文の「賛成派の主張→しかし反対派の懸念」という骨格をそのまま圧縮しているだけで、自分の意見や新しい情報を加えていない。要約は本文の構造をなぞるだけでよい
意見論述問題(120〜150語)
- TOPICは3回とも「Should 〜?」「Does 〜?」で始まる社会的な賛否を問う問題(広告の影響、自動運転車の許可、公共交通の利用義務化)
- POINTSは毎回4つ提示されるが、公式解答例が使うのは必ずそのうち2つだけ(2026年度第1回: Economy+Reliable information、2025年度第3回: Convenience+Safety、2025年度第2回: Costs+Pollution)
- POINTSの項目自体にも再利用が見られる。「Convenience」「Safety」系は3回中2回、コスト系(Economy/Costs)も3回中2回登場しており、トピックを問わず使い回せる汎用的な論点になっている
- 構成は3回とも同一のテンプレート: 序論(立場表明)→First,(ポイント1+理由+結果)→Second,(ポイント2+理由+結果)→In conclusion,(立場の再確認)。語数は3回とも120〜150語
対策
- 要約は自分の意見を混ぜず、本文の「賛成/反対」構造をそのまま圧縮する
- エッセイはPOINTSを4つ全部使おうとせず2つに絞る。Convenience・Safety・コスト系の論点はどんなTOPICにも転用しやすいので、迷ったらまず検討する
- First, / Second, / In conclusion, の3つの繋ぎ言葉だけで、採点者に伝わる構成の骨格は作れる